経営者の頭を悩ます一番大きな問題が、資金繰りではないでしょうか。順調なときはさらなる売上アップを、不調のときは早急な建て直しに頭を悩ませるはずです。そんな資金繰りに窮したケースの体験談を、ここではご紹介していきます。
わたしは従業員200名を抱えている、年商4億円の建築業者です。
アットホームな会社を目指して経営してきたため、年商のわりには従業員数が多く、資金繰りについては正直、プラスマイナスがほぼゼロという状態でした。
それでも会社の利益よりも社員・パートの利益を優先したかったので、各段、問題にしてこなかったのですが、ある時期からそうもいっていられなくなったのです。
わが社の建築受注はメインの1社からの下請けによるところが大きく、決して営業バランスがよかったわけではありません。その懸念が現実となり、メインの元請け会社からの受注が激減してしまいました。
こちらは下請けですから、元請けから仕事が来ない限り収入は0円。「その日暮らせればそれでよし」という状態だった資金繰りも、当然のことながら悪化し、危機的状況に陥ってしまったのです。
ほかに営業のあてもないうえ、銀行にはまだ2億円の債務があります。会社が事業停止するのも時間の問題。このままでは給与の支払いもままならず、社員の中には自己破産してしまう人もでてきそうという話。
多くの社員を路頭に迷わすことは絶対にさけたく、兎にも角にも「こればマズイ」と、わたしはコンサルタントのもとへかけこみました。
コンサルタントに財務状況を確認してもらったところ、まずは銀行への返済をストップせよ、とのこと。銀行にリスケジュールしてもらうことで時間を稼ぎ、手元資金を確保することが先決だそうです。
その上で業務内容を精査したところ、一部事業のみをうちの息子に継承してもらえば会社として存続することは可能とのことでした。
そこで、息子には新会社を設立してもらい、取引先と営業はそちらに引き継いで、わたしは旧会社の整理・運営に集中することに。
旧会社の債権については、息子分は代位弁済後、保証協会の合意のもと長期分割返済するこにし、わたしの保証分の銀行借入は債権が移行したサービサーから債権を買い取ることにしました。
その結果、わたしも息子も、そして社員も、誰1人として自己破産することなく、この苦境を乗り越えることができたのです。
今回、わたしはコンサルタント会社に依頼しましたが、中には経営に強い占い師に相談する経営者も多いそうで、有力なコンサルタントを紹介してくれたりもするようです。
みなさんも、困ったときはまずはコンサルや占い師に相談してみてください。
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